- 食べていくために下請け仕事は仕方ないと思うが、本当はやりたくない
- 顧客から下請けではなく、パートナーとして認められたい
- 自分が手がけた仕事を、ホームページやSNSで自分の実績として公表したい
- 自分の創った作品が、マーケットに関わるような仕事がしたい
日本橋ビジネスサロン「KITEN」共同代表の川井 隆史(かわい たかし)と杉﨑 晃広(すぎさき あきひろ)です。
普段、川井は公認会計士、杉﨑はITコンサルタントとして、それぞれの事業を営んでいますが、その一方で起業家や企業の新規事業立ち上げのための支援を行うコンサルタントとして活動しています。また、「ビジネスモデル7種類22分類の型」を活用したビジネスモデル設計支援ための講座を、ビジネスモデル・デザイナー®認定講師として200人以上の起業家の皆さまに提供させていただきました。
コンサルティング活動の中で最近感じているのは、サラリーマンから高い志を持って独立されたクリエイターの方が2~3年で廃業されるケースがとても多いということです。主に下請けとしてお仕事をしているクリエイターの方々お話しを聞くと、元請けからの要求はほぼ絶対、ありえないようなギリギリの納期を言われても、それが下請けとしてあたりまえであるかのように徹夜仕事している方もいました。
最も悩ましいのは元請けとの契約です。納品物の著作権はすべて元請けにあり、さらに著作人格権すら行使されないため、どんなに沢山の作品を作っても、自分の実績として公表できないそうです。
こういう下請けクリエイターの方々が元請けよりも能力的に劣っているかというと、決してそうではありません。様々なプロ用ソフトも使いこなせますし、最新のトレンドにも詳しく、非常に勉強熱心です。
一度下請け構造にはまったクリエイターは、フリーランスとはいっても元請けとの不利な契約と高い依存率のため、「自分の名前」で仕事ができないということです。
その結果、高い志を持って起業したにもかかわらず、事業は立ち上がらないまま廃業。その後、食いつなぐために、全く違う業種でアルバイトをされたり、派遣登録をして声がかかるのを待っている方を良くお見かけします。
ところで、今では世界的なブランドとして認められる今治タオルですが、以前は次のような状況でした。
- OEM生産の下請け業者
- 安定はしているが、利益カツカツ
非常に高品質な製品を作られているにもかかわらず、当時は、「今治タオル」という名前が最終顧客からは全く見えない存在でした。ところが、佐藤可士和氏のアートディレクションにより、最終顧客から名前が認知されるような世界的ブランドとなり、みなさんもご存知のように、非常に高収益をあげています。
名高いクリエイター佐藤可士和氏の成功例ですが、『今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略』によると、その秘訣は「デザイン」だけではないようです。そのあたりについて、書籍をベースに解説しながら、「下請け脱出」ということについてクリエイターのみなさんと一緒に考えてみたいと思います。
おそらくクリエイターの皆さんも、素晴らしい仕事をしているにもかかわらず、かつての今治タオルのように表に出ることができない影の存在になっている方が大勢いらっしゃるのではいかと想像しています。
そこから、最終顧客にしっかり認知され、世の中のマーケットに直接関わるようなクリエイティブな仕事をクライアントに提案できるようになってみませんか?
ご参加いただくにあたり
- 『今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略』を読んでいなくても、ファシリテーターが概要を解説しますので、安心してご参加いただけます
- 今治タオルの成功事例をケーススタディとして知っていただいた後、どのような考えが浮かんだか、みなさんでディスカッションしてみましょう
- 終了後、希望される方は、懇親会を兼ねてゆるいランチ会(実費)をしましょう
- 固い会ではなく、真面目な中にも今治タオルのようなふんわりした雰囲気の会にしたいと思いますので、お気軽に参加ください
ファシリテーターの紹介
川井 隆史(かわい たかし)
2019年度上半期最優秀ビジネスモデル・デザイナー®賞受賞
2011年創業、経営指導に強い事務所、かわい公認会計士・税理士事務所の代表として数々の起業家の創業支援にあたっている。倒産寸前の会社を1社1部上場へ、1社も上場目指せるレベルまでもっていくなどの実績あり。慶應義塾大学経済学部卒、テンプル大学経営大学院MBA
杉﨑 晃広(すぎさき あきひろ)
2019年度上半期最優秀ビジネスモデル・デザイナー®賞受賞
ITとビジネスモデル設計を用いたコンサルティング。一人社長の小さな会社が上場企業3社から直接依頼を受けたり、志はあるけれども収益化できていないPO法人の活動が日経新聞やNHKなどの大手メディアに取材を受けるなどの実績あり。2018年末より『日本橋ビジネスレビュー』を創刊。編集長としてビジネスモデルの事例研究を起業家に向けて提供
勉強会概要
開催日程 | 2019年12月14日 (土) 10:00~11:30 |
開催場所 | 日本橋近辺(参加申込みいただいた方に詳しい会場をお伝えいたします) |
参加料金 | KITEN会員:無料 一般の方:2,000円(税込) ビジネスモデル・デザイナー®:1,000円(税込) |
定員 | 5名 |
ランチ会 | 会場の近くでランチ会を予定しています。ぜひご参加いただき、新たな繋がりを見つけていただけると嬉しいです |
ご注意
- お申し込みいただきました方に詳しい会場をご連絡させていただきます。
- お支払いにつきましては、Paypalにてお願いいたします。(お申し込み内容確認後、事務局よりPaypalでのお支払いリンクをお送りさせていただきます。)
- ランチ会については実費となります。予算目安については1,000円~1,500円程度で考えています。
お申し込み
IT技術やWeb施策に加え、ビジネスモデル設計手法を用いたコンサルティングを行っています。2017年から2018年にかけて不動産取引問題を扱うNPO法人のITサポートや事業設計、地方創生支援を行う団体のイベントプロデュースを行い、それらの事業や企画が、日経新聞やNHKといった大手全国メディアに20回以上取り上げられました。
2018年末より、コンサルタント数名と一緒に『日本橋ビジネスレビュー』をKindle版で創刊し、編集長としてビジネスモデル研究を本格的に始めました。